断食は体にいいのか?プチ断食は効果なし?やり方と影響について解説

最近、断食=ファスティングが注目されています。食事を減らしたり抜いたりして、健康面に問題はないの?本当に体にいいのか?1日だけのプチ断食程度で効果はある?断食が体に与える影響や、3日間の断食メニューについて解説いたします。

 

プチ断食でなぜ毒素が出る?

 

 

朝昼晩と三食しっかり食べ、なおかつ夕方や寝る前にもちょこっと食べたりしていると、内蔵は休むヒマなしの状態です。

 

 

常にフル稼働しても消化しきれないもの=毒素が体にたまっていくことになります。

本当におなかがすいていないのに時間だからと食事をとると、体内の処理能力は追いつきません。

消化しきれない添加物や金属などは体内に残り、毒素として不調を引き起こすことになります。

 

 

からだの毒素が排出されないと、

肥満、むくみ、便秘、口臭、肩こり、冷え、腰痛、肌荒れ、げっぷ、おなら

などの症状となって現れてきます。いずれも加齢を感じさせる要素ですね。

 

 

そこで断食です。

食事を抜くことは、毎日過剰に働いている胃腸に休暇を与えるということ。

そうすると消化機能が回復し、それまで消化しきれなかった毒素が外に出てくれるという仕組みです。

 

 

ダイエットや鍛錬を目的とした断食修行道場なるものもありますが、自宅でも簡単に取り組める「プチ断食」についてご紹介します。

 

 

 

スポンサーリンク

プチ断食(ファスティング)のやり方

 

 

 

一切の食事をとらないのは1日だけという、「プチ断食」のやり方です。

前後の日は体調を整えるための準備とアフターケアで、トータル3日間かけて行う断食コースです。

(参考:ブルーロータスパブリッシング(インプレス)「実年齢より10歳若返るシンプルな7つの方法」)

 

 

【1日目】半減日。少しずつ食を減らす
ごはんとみそ汁
スープ
おかゆやスープ

朝は普段の8割程度に。昼・夜は普段の5割程度に。油分や糖分を控えた食事。

 

【2日目】飲み物だけをとる断食日。
-
-
-

飲み物は、お茶、リンゴジュース、ミカンジュースなど、好きなときに飲みたいだけ飲む。

 

【3日目】戻す日。少しずつ食事をとる。
-
おかゆ
軽めの食事

昼の久々の食事は消化に優しいものをお茶碗1膳ほど。
夜はお米やイモ類などを主食とし、おかずは野菜中心に。油っぽいものは避ける。

 

 

<プチ断食をしない方がよいとき>

・風邪など回復力が落ちているとき

・ストレスなどで精神的ショックが大きいとき

・薬を多用しているとき

 

<中断した方がいいとき>

・食べないことで頭痛がしたり気分が悪くなるとき

 

 

 

どうしても空腹が耐えられないときの乗り切り方

 

 

2日目は、終日食事をとりません。

この日はさすがにしんどいです。用事のない休日にあたるように調整して行うことをおすすめします。

(私はなるべく寝て過ごします^_^;)

 

空腹感が増すとイライラしてきますが、そんなときの乗り越え方をいくつかご紹介します。

 

 

●飲み物を飲む

食べ物は禁止だけど飲み物はOK。

リンゴジュースやオレンジジュースなど、果物系なら甘いものでも良いそうです。

温かいものもエネルギーになってくれるので満足感が得られ、イライラも落ち着きます。

(私はせっかくなのでデトックス効果の高いミネラルウォーター(コントレックスなどの硬水)を飲むようにしています。)

 

 

●ゆっくり長く呼吸してみる(瞑想をする)

新鮮な空気が体内に入ってくることをイメージしながら口で吸って鼻から長く吐きます。

老廃物を息にのせて吐き出すイメージで。

 

 

●ストレッチする

ねじったり伸ばしたりして胃や腸を振動させます。

さまざまな刺激を与えることで、空腹感に支配された脳(食欲中枢)へ信号を送り、食欲をおさえます。

 

 

●片付けをする

断食とは日頃の悪習慣を絶つこと。

これを機会に生活の不要なものを整理してみましょう。不要なものを処分すると気分もすっきり。

 

 

●散歩する

ゆっくり歩くと血流がよくなり血糖値が上がります。

血糖値があがるとおなかが満たされたような気になるので、空腹を感じなくなります。

 

 

●10分間、なにかに没頭する

めちゃくちゃおなかがすいていても、その空腹感MAXの時間は10分間です。

ヤマを通り越すと平気になるので、しばし意識を食べ物以外のことに向けるようにします。

 

人間の脳は興味のないことやつまらないと思えることでも、無理矢理10分間やるとそのためのエンジンがかかり、自動的に没頭できるようになっているそうです。

家事でも仕事でも何でもよいので、とりあえず10分間、続けてみてみる。

イライラが邪魔しそうだったらイヤホンで音楽を聞きながらでもよいです。10分たつ頃には空腹感も過ぎ去っています。

 

 

●空腹は健康な証拠と思う

病気にかかると食事はとる気になりませんよね。

特に胃腸に重い病気があると食欲どころか吐き気や膨満感で逆に苦しくなります。

「おなかがすく」ということがどれだけ幸せなことか。ささやかな幸せをかみしめる絶好の機会です。

 

 

 

ダイエット効果はある?

 

 

断食の目的はあくまでも「デトックス」です。

 

デトックスすれば毒素が流れて体が若返る。

若返れば基礎代謝が上がる。

基礎代謝があがれば余分な脂肪が落ちていく。

結果的に痩せる。

 

このような仕組みで、服残物として結果的にやせる、またはやせやすい体質になっていきます。

 

繰り返しますが、断食は毒素を出すことが目的。

ダイエット目的でプチ断食をしようとすると、反動でドカ食いという恐ろしい顛末にもなるので気をつけましょう。

 

 

断食のリスクについて

 

 

過度の断食には、

 

  • 筋肉が落ちる
  • 心臓が小さくなる
  • 血液が酸性になる

 

などのリスクがあります。

 

長期間にわたる断食、過度の断食は、からだが「これは生命の危機だ!」と勘違いしていつもとは違う機能を発揮しはじめるのです。

 

 

脳のエネルギー源はブドウ糖です。

食事をとることで糖を作り、その糖は血液にのって脳へ送られますが、食事をとらないと糖が十分に脳へ送られなくなり、働きが低下します。

脳の働きを正常に保つために、糖が足りない状況になると体内の脂肪を分解して糖に代わるもの「ケトン体」を作り出します。これは、人が飢餓状態でも生き延びられるように備わった機能と言われています。

 

糖の代わりになるケトン体、これ自体はたいへんありがたいのですが、あまりに頻繁にケトン体を生成しすぎているとよくありません。血液が酸性になり(本来はアルカリ性)、さまざまなトラブルが引き起こされます。この状態を、「ケトアシドーシス」といいます。

ケトアシドーシスになると、腹痛や吐き気、深くて早い呼吸、意識障害や昏睡に陥いることもあり、こうなると早急な治療が必要です。

 

 

 

ここまで無理な我慢は必要ありません。

よく聞く、お腹がすいたときに入る「長寿遺伝子スイッチ」、これは断食でなくても食べ過ぎなければ同様の効果があるそうです。

 

毎日ちゃんと空腹を感じ、食べても腹八分目。

昔から言われている方法が、長生きの秘訣ということですね。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

ご参考になれば幸いです。

 

 

この記事も読まれています。

 

 

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします