川口花火大会の開催が2019年2月に公表されて以来、私は何度か大会実行委員会の川口商工会議所に電話や訪問で取材してきました。はじめての場所での初開催のため、実績も記録も体験ブログもない状態だったからです。
何度かお話を聞くうちに、開催の経緯や目的、熱意の強さが感じられたので、お伝えしておきたいと思います。
川口花火大会なぜ開催するのか?目的とは
川口商工会議所は、かつて昭和27年から昭和34年まで8回にわたり毎年「荒川納涼花火大会」を行なっていたそうです。しかし開催を見送るようになってから60年。
それをこのたび60年ぶりの復活させることにしたのは、
川口をひとつにするイベントを開催したい!
この先ずっと心に残る情熱的なものを残したい!
という想いがあったからだそうです。
企画したのは、川口商工会議所青年部。
今の川口市経済を担う若手事業者の組織で、60年前の「荒川納涼花火大会」を知らない世代です。
「川口で花火大会をやりたい!」という案が出たのは、開催の3年前のことだったそうです。
当時は、2019年に年号が変わるなんて誰も予想していなかったし、たたら祭りの花火がなくなることも未定でした。
発案から実現までの月日(具体的なプロジェクト発足からは1年半)はまさに前途多難。
昔の荒川河川敷も街の様子も人口も、60年前とは違いすぎるので、参考になりません。
地元自治体・警察・消防署、反対派への説得や協力依頼、協賛企業集めや資金集め。イベント企画、出店者や出演者交渉、宣伝広報、チケット販売、安全のための綿密なシミュレーションなどなど。
実質、すべて一から作り上げる道のりでしたが、川口を拠点とする多くの若手事業者・経営者が力を合わせて、ここまで準備を進めてきました。
このような膨大な時間と労力も、すべてキャッチフレーズである
人とまちを笑顔でつなぐ、川口花火大会
実現のため、なのだそうです。
(川口駅構内の横断幕/撮影:あみち)
川口花火大会実行委員会の川口商工会議所青年部
(川口商工会議所のある川口センタービル/撮影:あみち)
商工会議所とは、商工業の改善・発展を目的として、市など一定地区内の商工業者によって組織される自由会員制の公益経済団体です。
川口商工会議所
〒332-8522
川口市本町4-1-8 川口センタービル8F
TEL:048-228-2220
FAX:048-228-2221
営業時間:平日9:00~17:30
*土日祝日、年末年始、11/5(創立記念日)は休み
(川口商工会議所HP https://www.kawaguchicci.or.jp より)
花火大会実行委員=川口商工会議所青年部
(住所・TEL同上)
川口市の若手事業者171名(平成30年10月)から構成される、地域と企業発展のための団体です。
商工会議所青年部は、次代の地域経済を担う若手経営者・後継者等の相互研鑚の場として、また青年経済人としての資質向上と会員相互の交流を通じて、企業の発展と豊かな地域経済社会を築くことを目的としています。
クラウドファンディング目標額達成!
クラウドファンディングとは、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみ。
川口花火大会公式サイトが立ち上がったころから呼びかけを行なっていましたが、公開期間終了前に目標額を達成されていました。
今回の花火大会に対しては、協賛企業のみならず個人からの期待も熱いことがわかります。
いま、川口に住んでいるほとんどの人は、昔の「荒川納涼花火大会」を知らない世代です。
今年が初の開催ですが、これがうまくいけば来年も再来年もと続き、いずれお隣戸田市の「戸田橋花火大会」のような、川口の一大風物詩として人々の記憶に刻まれるようになるでしょう。
今の子どもたちやこれから生まれてくる子どもたちが大きくなったとき、
「5月はやっぱり川口の花火大会だよね!」
と胸をはって言えるような、愛着ある地域のお祭りになってほしいなあと、私も一市民として願っています。
開催当日・翌日の協力ボランティアさん募集中!
(大会主催者HPの申し込みページへジャンプします)