神社に参拝するときの基本の作法です。おじぎやかしわ手、お賽銭や鈴のタイミング、お賽銭・御朱印の料金相場など、これだけ抑えておけば失礼はないかな?と思われる基本情報です。
神社本庁・各地の神社・神道に関する解説サイトを参考にまとめてみました。
手を洗う順序
参拝の前〜手水(ちょうず)
手水舎(ちょうずしゃ)があるときは、手や口をすすぎます。
(1)ひしゃくを右手でとり、まず左手をすすぐ。
(2)ひしゃくを左手に持ちかえて、右手をすすぐ。
(3)ひしゃくを右手に持ちかえて、左の手のひらに水を注ぎ、その水で口をすすぐ。ひしゃくに直接口をつけないように。
(4)もう一度左手を洗う。
(5)最後にひしゃくを立てて残っている水を縦に流して、柄の部分を洗って、元の位置にふせて戻す。
※手水舎は、「ちょうずや」「てみずや」「てみずしゃ」と読んでも間違いではないそうです。
かしわ手・おじぎの数と順序
かしわ手・おじぎ(二拝二拍手一拝)
神社によって特殊な拝礼作法を行っているところもあるそうですが、基本はこれ。(出雲大社や宇佐神宮などは二拝四柏手一拝です)
(1)背中をまっすぐにして深く(90度)2回おじぎ。
(2)胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらす。
(3)肩幅程度に両手を開いて、2回、パンパンと柏手。
(4)指先を揃える。
(5)1回深く(90度)おじぎ。
図出典:鹿嶋八幡神社(額田神社)
★ 右指先を少し下にずらす意味
掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないということ。二度手を打つことで神を招き、その後掌を合わせることで神人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するからだといわれています。
(All About「神社の参拝方法 手水や二拝二拍手一拝の正しいやり方」より引用)
お賽銭が先か鈴が先か?
お賽銭 → 鈴 → 二拝二拍手一拝
の順です。
(1)拝殿の前についたら、まず45度の礼。
(2)お賽銭を入れる。お賽銭は勢いよく投げず、そっと入れる。
(3)鈴を鳴らす。
(4)二拝二拍手一拝。
(5)45度の礼のあと、拝殿を離れる。
※神社庁のサイトには、お賽銭・鈴については記載がありませんでした。
★ お賽銭を入れる意味
お賽銭の意味や起源には諸説があります。
昔は、神様に大事なものを捧げる行為として白い紙にお米(収穫の感謝の気持ち)を包んだ「おひねり」を供えていました。そのお米のかわりにお金を捧げる「お賽銭」になったという説が有力だそうです。
神様へのお供え物なので、ぽーんと放り投げるのはありえないですよね^_^;
★ 鈴を鳴らす意味
清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
お賽銭の金額はいくらが妥当?
金額はいくらでも構いません。金額の多少はご利益に影響するものではないそうです。
「5円玉=ご縁」「10円(5円玉2枚)=重ね重ねご縁」と語呂合わせで縁起担ぎをしてお願いごとをするという考え方もありますが、以下の解説にもあるようにお賽銭は「お願い料」ではなく日頃の感謝の気持ちを伝えるものなので、「ありがとうございます」という気持ちがこめられていればいくらでも良いということになります。
語呂合わせで「10円玉=遠縁」「500円玉=これ以上大きな硬貨(効果)がない」として使ってはいけないという説もダジャレのようなもので、気にする必要はないと思います。
お賽銭は神様に対する感謝の気持ちとして捧げるものです。日ごろのお礼と思うと良いと思います。
願い事をするための対価ではありません。
特に金額は決まっていません。1円でも良いですし、1万円でも良いです。
5円が良いとか良く言いますが、「ご縁」と語呂を合わせただけのことであって、いくらでも構いません。
その時思った金額を入れると良いと思います。
(引用:「参拝方法・神社の参拝の仕方・作法(さんぱい)」日本神社 https://www.jinja.in/column/sanpai)
お賽銭は、もともと神様に対して感謝や尊敬の気持ちをこめたものです。
金額は、神様への感謝と尊敬の気持ちをこめた金額が好ましいです。(自分の財布と相談しましょう。)1000円以上お賽銭を入れる場合、封筒に入れる、というのはWebサイトの記事でよく見られるのですが、そのような明確な決まりがあるわけではありません。
神社で決まっている場所はあるかもしれませんが、お賽銭はいくらでもそのまま入れていただいて構いません。
(引用:「正しい神社のお参り作法とは?」ホトカミ https://hotokami.jp/articles/95/)
御朱印のいただき方・料金相場
料金、と呼ぶのは適切ではないんですよね。
というのも、参拝しましたという印をいただくことへの感謝の気持ちとしてお金をお渡しするのであり、定価がいくらと表示して販売しているものではないからです。
なので御朱印の料金は、「初穂料(はつほりょう)」と呼びます。
日本は古来、稲作をはじめ農業を中心に国づくりを進めてきました。ですから、みのりの秋には「ありがとうございました」という感謝の気持ちを込めて、その年に初めて収穫された稲穂などの穀物を神さまにお供えします。これを初穂といいます。野菜や果物、魚などの初物も同様です。神社にお供えするお初穂という言葉は、ここに由来します。
(神社本庁より引用)
社務所のある神社(神職さんや巫女さんがいる神社)では、このお参り証明書=御朱印をいただくことができるわけですが、初穂料をずばり明記していないことも多いんですよね。
私が御朱印をいただいた神社は、ほとんどが300円、高くて500円でした。
私の御朱印帳。明治神宮は500円、京都の八坂神社は印刷されたものを貼り付ける方式で300円でした(手書きだと500円だそうです)。
伊勢神宮は外宮・内宮ともに300円でした。
神社によっては「お気持ちで・・・」と言われて困ることもしばしば。
その場合はお釣りの出ないように300円をそっと差し出して、「これでもよろしいでしょうか?」と尋ねてお願いするようにしています。
これで嫌な顔をされたことはなく、ほとんどが快く対応してくれるので、これで大丈夫なのだと思います。
御朱印巡りが趣味の方のブログによると、限定御朱印で1000円というのもあるそうですね!
★ 御朱印の意味と絶対守るべきルール
御朱印とは、昔は写経して寺院に納めた証しとして授与されるものでした。
したがって「参拝のあと」にいただくもの。神社に入って参拝せずに御朱印だけをいただくというのは絶対にダメですね。
(スタンプラリーか!ってツッコミ入れたくなるようなマニアがいますけどね・・・笑)
私自身、日頃信心深いわけでもなく、神社参拝も年に数回。そのたびに「あれっ?(汗)」とあたふたしてしまうので、備忘録としてまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。