朝食抜きは健康に良いか悪いか!? という話題になると、ほとんどの人が「朝食は大事!」「朝コーヒーだけなんてダメ!」と言います。でもそれはひとつの考え方。人によって正解は違うんですよね。
ちなみに私は、「朝食抜き1日2食を3ヵ月」で体調はよくなりました。太った体も軽くなりました。
朝食抜きには賛否両論ありますが、調べてみると「1日3食は多すぎ」「半日断食は健康に良い」とする資料や意見も次々と見つかります。
この記事では、「世間の常識にしたがって朝をしっかり食べたらみるみる太って、朝食抜きに戻したら体重もと通りになった」という私の体験をまとめてみました。ダイエット方法や健康維持方法を探している方の参考にしていただければと思います。
Contents
1日3食にしたらあっという間に8kg太った!
私は若いころから長らく1日2食でした。
独身時代は朝はコーヒーのみ。昼は同僚とランチ、夜は外食が多かったです。
結婚してからも、子育てと家事・仕事でゆっくりご飯を食べる時間がなかったため朝抜き。昼を抜くこともしょっちゅうでした。
よく親や友人に、「朝食は大事だよ」「健康に悪いよ」と指摘されましたが、そうして過ごしている間は体重の増減もなく、特に気にせずにいました。
太り始めたきっかけ
それが40代で運動(気功)を始めるようになってからのこと。
何だか食事がとてもおいしく感じるようになり、3食バッチリ食べるようになりました。
周囲が今までに良かれとオススメしてきたスタイルになったわけです。
するとみるみる太っていきました。
体重の増加の推移と、どのような生活スタイルだったかをグラフにしてみました。(身長158cm)
太りだすと早いです。
胃が大きくなっているのか、量も以前の1.5倍は食べないと気が済まない。
朝は目覚めるとすぐに空腹感を感じるし、夜も待ちきれず夕方小腹を満たすために軽く間食したり。
食事がおいしいのは結構なことですが、歯止めがきかない状態で、いつもおなかがすいているような感じ?
若い頃「いくら食べても太らない」体質だったものですから、大丈夫大丈夫と油断していました。
53kgを超えたあたりで、それまで着ていた服が合わなくなり、自分自身「何だか体が重い・・・」としんどくなってきました。
56kgに届くころ、さすがに食事の量を減らすようにしました。間食もやめました。
ダイエットを試みるも効果なし
食事の量を減らしていくらか落ちてはきたものの、なかなか前の体重には戻りません。
夜にジョギングしたり毎週サウナで汗を流したりしてみましたが、ほとんど変わらず。
こうなってから慌てて食物繊維をとるようにしてみたり燃焼系のサプリを飲んだりしてみましたが、ダメでした。
体重が落ちなくて焦った期間は約2年ほど。
この間は世間から見れば当たり前で理想的な「1日3食」でした。
朝食をシリアルやフルーツでとり、昼も夜も食べる。
これって健康なはずでは?はずだよね・・・?しかし体はどんどん重くなり、動くたびに「よいしょ」と声が出るように(笑)
体重が落ちたきっかけ
しかしある時期、とても忙しくて不本意ながら朝食を抜く日が続きました。
1日3食が定着していたので空腹はつらいものがあったのですが、それも構っていられないほどの多忙だったのです。
日によっては1日1食あるいはほとんど食べずという激務が約1ヵ月続き、これにより一気に体重減。
今までの努力は何だったんだ!という感じですが、ともかく体重が落ちたことで身は軽くなりました。
しかしこの痩せ方は異常です。顔色も悪かったし不健康きわまりない痩せ方なのでこれはよろしくないのですが、ここであらためて、
「1日3食ってもしかして食べすぎだった?」
と考えるようになりました。
1ヵ月で激減したけど、まだ以前のベスト体重(私の場合は48kg)には戻っていなかったので、そのまま1日2食の朝食抜きスタイルに戻すことにしました。
半日断食ダイエット方法〜量ではなく回数だけ気にする
私の半日断食ダイエットです。食事の内容は特に決めず、回数だけを気にしています。
朝抜き昼と夜の1日2食(=半日断食)
週に1度は1日1食(=プチ断食)
食事の内容は、食べたいものを食べたいだけ食べてました。
これを心がけるようにして3ヵ月ほどで、理想体重(40代前半の太る前)に戻ることができました。
ちょっと時間がかかるように思われるかもしれませんが、この方法だと習慣から変えるので、慣れてしまうと維持が楽です。
置き換えダイエットや運動によるダイエットだと、何かを準備しなければならなかったり取り組む意思が必要なので、モチベーションが重要になってきますが、食事回数を減らしてそれが当たり前になると、特にがんばらなくても大丈夫。リバウンドもしにくいのではと思います。
朝食抜きは効果が証明されている断食法だった
周囲に注意されつつも「朝食抜き1日2食」を続けてきた私ですが、実はこれも立派な「半日断食」という健康法だったことを後から知りました。
この本によると、半日断食を継続して実行すると宿便が排泄され、肥満や体調不良が解消、病気が改善し、脳も若々しく保てるとのこと。
若いころならともかく、年をとって普通に三食とると空腹感を感じる前に食べることになり、内蔵の働きがついていかないそうです。
「現代人が肥満や病気になる主な原因は、食べ過ぎからきています。人間も含めた動物の何十億年という長い歴史を振り返れば、飢えることが普通で、人間や家畜の一部が飽食の時代を迎えたのは、ごく最近のこと、たかだか数百年にすぎません。ですから、我々の体は飢えや空腹には耐えられても、飽食に耐えられるようにはできていないのです」
(「奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!」甲田 光雄・著 より引用)
健康のために少食主義で知られる有名人
からだの健康のために1日1食にするという著名人はけっこう多いです。
Gackt、ビートたけし、タモリ、水谷豊、福山雅治など。
海外の著名人にも「断食(ファスティング)」は人気の健康法で、オバマ大統領やビル・ゲイツも小食で知られているとか。
空腹感が免疫力をあげて長生きスイッチをオンにするという実験も話題になりました。
昔の生活や動物の本能にヒント
そもそも1日3食の習慣は明治以降に定着してきたもので、昔の日本は2食でした。
肥満やメタボが問題になってきたのも、欧米式の食習慣を日本が取り入れるようになってからのことです。
そう考えると、今の食スタイルは日本人のからだには負担になっているのかもしれませんね。
医療や流通、防災について独自の視点で現代社会の矛盾を指摘している船瀬 俊介氏。
船瀬氏は、風邪で調子が悪いとき、怪我や疲れたときには、
「食うな、動くな、寝てろ」と言っています。
人間以外の動物は弱ったときにこのようにして体力を回復しており、人間だけがいつでも「栄養のあるものを食べる」ように頑張っていると。
看護師の友人も、体調が本当に悪いときは水分だけとって内蔵を休めるために食べものを通過させない方がよいと言っていました。
こちらは1日2食を5年以上続けているという方のブログです。
1日2食のメリットとデメリット、やらない方がいい人などの解説が詳しく書かれており、大変参考になります。
3食しっかり食べることのリスク?
逆に食べ過ぎることのリスクについては数えたらきりがありません。
高脂血症を招き、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞といった血管が詰まって起こる病気の発症へとつながります。糖尿病の原因にもなります。
胃腸は悲鳴をあげ、慢性の胃炎や潰瘍を引き起こしますし、肝臓の働きも低下します。さらには脳の働きの低下を招いて痴呆の原因にもなるし、寝たきりや短命化の原因にもなるのです。
(「奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!」甲田 光雄・著 より引用)
おいしく食事をとることはストレス解消になります。
しかし同時に体へのリスクも存在していることを、心にとどめておいた方がよさそうですね。
船瀬氏が紹介していたドイツの古い諺を引用します。
“1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため”
三食しっかり食べれば栄養過多で病気になる。すると医者が儲かるという図式だそうです。ブラックジョークですね。(笑)
まとめ〜40代以降は1日2食の半日断食がちょうどいい
自分の44歳から49歳までの5年間、体重の推移を見てみてわかったこと。
ストレスなど精神面の影響もあると思いますが、生活習慣の決定的な違いは食事回数です。
「朝昼晩1日3食、食べると太る」
どんなにジョギングやウォーキングしてダイエットサプリを飲んでも、3食とると太ってしまうというのが、自分で導きだした結論です。
体質や環境によって一概には言えませんが、若い頃とは体の「基礎代謝」が全然違うのだから、若い頃と同じようにしっかり3食食べていればそりゃ太るはずですよね。
若いころは体作りのために3食しっかり食べなければいけないと思います。
たっぷり食べても代謝がよく、カロリー消費が活発なので、栄養素だけを吸収して太りにくいので大丈夫です。
でも40すぎたら。
もう成長することはないのだから(笑)そんなに食べなくてもいいんですよね。
いろんなダイエット法でうまくいかないという方、朝食抜きも検討してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みくださりありがとうございました。
ご参考になれば幸いです。