洗剤の界面活性剤の種類とは?ラベルから危険性を見分ける3つのコツ

洗剤などの日用品には界面活性剤など多くの合成ケミカルが使われていますが、裏面のラベルをパッと見ただけではちょっと分かりにくいですよね。界面活性剤の種類や、わかりにくい表示から危険性を見分ける3つのコツを調べて私なりにまとめてみました。手荒れを防ぎたい方、小さなお子様のいるご家庭、アレルギーでお困りの方のご参考になれば幸いです。

 

キャッチコピーや説明文で見分ける

 

 

食器用の洗剤を毎日使う女性の手がボロボロに荒れてしまうのは、界面活性剤が肌のバリアを壊してしまうから。

 

でも食器の油を分解してすすぐためには水と油を混ぜる成分が必要で、食器を洗う目的で商品化する場合には欠かせないものとなっています。

 

毒性が強いとされるものの一つの見分け方のひとつは、効果のアピールの仕方です。

 

【強力な洗剤によくある文例】

● 泡立ちがよくてつぎ足し不要
● 数滴を入れただけで油汚れが浮いてくる

 

 

このようなPRをしている洗剤は、確かに使い勝手は良いのですが、間違いなく強力な合成界面活性剤が入っています。
使用方法の注意書きに「手袋を着用するように」と注意喚起しているものは特に気をつけた方が良いでしょう。

 

 

つまり、「よく落ちる洗剤ほど手荒れする」ということですね。

 

 

商品ラベルを見れば、よく落ちる系の洗剤はたいてい品名が「石けん」ではなく合成界面活性剤を使用した「合成洗剤」となっています。

 

 

よく泡立って除菌効果もある売れ筋商品は私もつい買ってしまいますが、使うのであればゴム手袋をしたり十分にすすいだりすることを心がけるようにした方がよいですね。

 

 

 

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品名で見分ける(石けんを選ぶ)

 

「合成洗剤」=化学合成によって作られた合成界面活性剤が原料
 
「石けん」=天然油脂とアルカリが原料

 

たとえば、洗濯用であれば「洗濯用石けん」「洗濯用合成洗剤」「洗濯用複合石けん」の3種類があり、合成洗剤と複合石けんには界面活性剤が成分に明記されています。

 

 

石けんイコール界面活性剤ではない、ということではありません。
無添加石けんでさえも界面活性剤です。

「汚れを落とせるもの」には水と油の境界線をなくして洗い流せるようにする働きがあり、それこそが界面活性剤。

 

 

ただ、石けんの界面活性剤は水で薄めれば界面活性を失い、すすいだ後の肌で影響が出ることはないそうです。流したあとの海洋への影響もほとんどないため、環境に配慮する意味でも石けんは良いですね。

 

 

肌に負担のかかる「合成界面活性剤」を避けるなら、「石けん」と表示された商品だけをチョイスしていくというのもひとつの方法です。

 

 

石けんに関しては、某有名美容整形外科のお医者様が興味深いご意見を述べられていました。

ものすごく納得できる内容で、ポイントを集約していると思いましたので、引用してご紹介致します。

 

 

石鹸の成分は基本的にどれも同じです。メーカーは高級石鹸を売り出す際、そのままでは高く売る事ができないため、高価な香料を使ったり、いろいろな物質を配合したり、パッケージにお金をかけたりします。

しかし、石鹸の本来の使命は「汚れをしっかり落とすこと」。香料や着色料も含めて、いかなる不純物も入れる必要はないのです。必要ないどころか、その香料や添加物などが肌に害を与えることもあります。

高級な石鹸ほど複雑な物質を配合し、かえって肌に悪い条件を増やしてしまっている、ということも考えられます。

ですから、石鹸は無香料の普通の物がいちばんです。かつて日本女性が愛用していた「ぬか袋」などは、実に理想的な洗顔料です。

出典:「シミ・しわ・たるみを自分で治す本」高須克弥・高須シヅ著(文字装飾は管理人による)

 

 

石けんの本来の目的は「汚れを落とす」こと。

 

しかし汚れをしっかり落とすと、洗顔後のツッパリ感が気になります。なんだか肌によくない気がして「うるおいケア」をうたった商品を選んでしまいがちですよね。

 

 

元々の肌はPH5・4〜5・7の弱酸性ですが、石鹸はアルカリ性です。
この違いが洗顔後に肌をつっぱらせる原因なのですが、アルカリ度が低いと汚れ落としの効果は落ちてしまいます。

 

汚れを落とすならツッパリ感は仕方ない、でもうるおいは残したい・・・

 

汚れを落とすか、潤いを与えるか?
両方を求めると、化学物質に頼ることになってしまうことになります。

つまり、化学物質を石けんに混ぜて肌の上に残すことで「膜を張って」しっとりさせています。ここが落とし穴。

 

 

どうしても潤いをキープしたければ、石けんや洗顔料を使用したあとに、あらためて潤い成分を補うようにしましょう。

 

 

手間が省ける便利そうに見える商品ほど、成分表示欄の化学合成物質の表記はおびただしい量になっています。

なるべくシンプルな表記の洗剤を使って、そのあとに乳液やクリームなどで保湿をする方がお肌に負担はかかりません。

 

 

成分名で見分ける

 

最近は界面活性剤の危険性について少しずつ認識が高まってきているので、「植物由来」「オーガニック」を売りにしている商品も増えてきましたが、だからといって安全なわけではないようです。

 

たとえばヤシ油(パーム油)から作られたもの。
環境にやさしいエコロジーな商品のようなイメージがありますが、成分表示に以下のような表記があれば、たとえ「植物由来」であっても注意が必要です。

 

【かなり毒性の強い界面活性剤名称】


●アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)

●ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POER)

アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)

 

これはほんの一例ですが、石油から作られようがパーム油から作られようが、合成界面活性剤であることには変わりないということ。

 

一番上のAESについては、製造過程で発がん性物質も使われているそうで、これの入った洗剤は小さな子どものいる家庭では絶対に使うべきではないと言っている専門家もいます。

 

裏ラベルを見ればすぐにわかるので、この3つだけでも覚えておくと良いかもしれません。

 

 

 

ご参考になれば幸いです。

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