座禅気功のやり方・瞑想手順とは?足が組めない場合の座り方も

座禅気功のやり方・瞑想手順、座禅のかたちに足が組めないときの座り方についてご説明します。

 

ストレスを多く抱えているときは、心身のために「瞑想」が良いとよく言われます。

しかし自力で瞑想しようとしても、次々といろんな考えが浮かんできて、精神統一をするのは難しいもの。

 

その点、座禅気功は決まったイメージがあって、それをイメージしていくだけのシンプルなものなので楽です。

座禅気功での瞑想手順について順をおって解説いたします。

※ここでご紹介するのは、当ブログ管理人が長く続けている「少林寺気功」での方法です。

 

 

座禅気功のやり方

 

(出典:グラフ社「少林寺気功健康法―中国武術の総本山少林寺が伝える秘法」秦西平)

 

 

準備

座禅の姿勢で座ります。

座禅ができなければあぐらか、椅子に座ってもかまいません。

 

 

「今から座禅気功をはじめます」と意識して、頭・首・肩・腰・太もも・足・足の指先…と、上から順に体の部位を意識しながらリラックスしていきます。

目は光がうっすら入る程度に閉じ、舌先は上の歯に軽く当てて、口元は少し微笑むようにします。

 

 

第一のイメージ

 

 

「自分は今、森があり湖があり空気が澄んでいるところにいて、気功の練習をしている」と、イメージします。

 

 

第二のイメージ

 

観音様の神水が頭のてっぺんからシャワーのように降り注ぐイメージを3回。
水が体の中を洗い流し、体の邪気が足の湧泉のツボから出て地下へ流れているところを想像します。

 

第三のイメージ

 

体が大きくなります。
大きく伸びていくために、足を地下1メートルくらいまでもぐらせます。
体はだんだん大きくなり、天地人合一(天と人と地がつながる)となっているとイメージ。
全身のツボと毛穴が開いて、自分の気とそれを囲む自然界の気が交流しています。
ツボと毛穴から自分の邪気・病気を出し、自然界のよい気を取り入れています。

 

自然界の良い気が「丹田」に集まり、気の赤いボールとなります。
ボールは高速で回転しています。

 

意識をそのボールに集中し、息を吸うとその赤いボールが大きく明るくなり、息を吐くと小さくなるとイメージします。
呼吸と赤いボールに集中して、しばらくそのイメージを続けます。

 

体はだんだん小さくなり、もとの大きさになります。

 

丹田の赤いボールはどんどん小さくなり消滅します。

 

 

終了

「座禅気功を終わります」と意識して、座禅気功を終わります。

 

 

※私の通う気功教室では、この一連の座禅気功を約20分かけて行っています。

 

 

 

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寝てしまいそうになるときは

 

瞑想になれるまでは眠くなって当然です。

気功の師匠が言うには、「リラックスするのが目的だからそれでもいいんです」とのこと。

 

 

瞑想がうまくいくと、体がフワフワ浮いてなんとも言えない至福感に満たされたり良い香りが漂っているように思えたりして、ウトウトと眠くなるのとは明らかに違う感覚です。

 

心地よさがありながら頭がクリアになっているのが瞑想の良い状態にあると言えますが、最初は眠い心地よさを味わえれば十分だと思います。

 

 

無心になるのが難しいときは

 

瞑想を自力でやろうと試みを繰り返していたときによく見かけたのが、

「全身をリラックスさせること」

「頭をからっぽにすること」

・・・いや、そう簡単に言いますが、なかなかできるものではありません。

 

目を閉じて無心になろうとすればするほど、重大なことからどうでもよいことまで次から次に「考え」や「思い」が渦巻きます。
禅寺だったら「喝!」としばかれるところです。

 

しかし座禅気功では、師匠がイメージを話して誘導してくれるので、言われたとおりに想像するだけ。

がむしゃらに無心になろうとする必要もなく、楽に瞑想状態にもっていけます。

 

もし誘導とは関係ないことが思い浮かんだときはどうすればよいかを師匠に聞いてみました。

 

少林寺気功では、雑念対策として、

「雑念を“猿”に見立てて、鼻にくくりつけるイメージ」

をするそうです。

 

 

雑念だらけのときにやってみたら、脳内猿だらけになりましたが、それでいいのだそうです。

 

誘導のイメージ通りにいくときといかないときがある、そういう自分を知ることも大切だとのこと。

 

長く続けていれば座禅を組むだけで精神が落ち着くようになるのだそうです。

 

 

座禅がうまく組めないときは

特に女性は、股関節の構造上、座禅を組むのは難しいと言われています。

 

この図で説明すると、女性は内側から回すのは得意なのですが、外側から回す「外旋」の動きの幅が狭いので、座禅のように両側に脚を開く姿勢に無理があるそうです。

 

股関節ストレッチを続けるとこの外旋運動が広くできるようになり、座禅も楽に組めるようになるそうですが、痛みをともなう場合は無理しないようにしてください。

 

 

 

流派や方針がいろいろあると思いますが、私が通っている気功教室では、

目的は、精神をリラックスさせること。だから姿勢は気にしない。

という考え方です。

 

 

あぐら椅子に座って、あるいは布団の上に仰向けになってやっても構いません。

気持ちがほぐれて瞑想イメージがしやすいことが大事です。

 

 

 

ご参考になれば幸いです。

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