「不安を取り除く方法」と検索すると、考え方や呼吸法・瞑想などが出てきます。確かにこれで楽になることもありますが、そんな余裕も時間もないという場合は、ツボからの刺激が脳に働きかけることで作用するタッピング(TFT)がおすすめです。

ツボをトントンたたくだけで不安を取り除く具体的な方法とその根拠についてまとめました。

 

 

ツボをトントンするタッピング療法(TFT)とは

 

 

決まった手順に従って軽くトントンと指でツボをたたく。
こんな簡単に気持ちに変化が起こるのかな?と、なんだかキツネにつままれたような気にもなりますが、これはアメリカの医療現場で認められている「TFT」という療法です。

 

 

TFTとは、 Thought Field Therapy® の頭文字です。

日本語では「思考場療法」と呼ばれています。

 

 

漢字の熟語で見ると難しいように思えますが、「思考している場所(脳)に気持ちが楽になる信号を送る方法」です。

この現象を発見したのは、アメリカの心理療法士のロジャー・J.キャラハン博士です。

 

 

私がTFTを発見したのは、1970年代の終わりでした。
あらゆる伝統的な心理療法を1年半試してもほとんど改善がなかった深刻な水恐怖症の患者にツボをタッピングしてもらったところ、恐怖を全く感じなくなってしまったのです。
一般社団法人日本TFT協会HPより )

 

 

これに驚いた博士は、ツボと思考が何らかのルールでつながっていると確信し、何千何万ものパターンを調べて、ツボの場所・刺激を与える強さや回数、順序をつきとめて、「TFT」という療法を作り上げました(このツボの位置と手順のことを「アルゴリズム」と呼びます)。

 

 

TFT療法は、米国保健福祉省でエビデンス(科学的根拠)のあるトラウマの治療法として正式に登録されています。

 

 

 

TFTとEFTの違い

TFTと似ている方法で、EFTというものもあります。こちらは、Emotional Freedom Techniquesの頭文字。

1996年にアメリカのギャリー・クレイグがTFTをもとに開発した方法で、東洋の気の思想と西洋の心理セラピーを統合したテクニックです。

日本においても、一部の心療内科、精神科クリニックなどで導入されています。

 

TFTから派生したEFTなので、基本的なところは同じですが、TFTは主に医療関係者に、EFTはセラピストを中心に普及しています。

とはいえ、厳密な境目があるわけではなく、アルゴリズムも多くの部分で共通しています。

EFTは、TFTを簡単にしたもの、と解説する専門家もいます。

 

 

いずれにしても何か副作用があるわけではないので、どちらでも自分に合っていると思う方法で行ってよいそうです。

 

 

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不安を取り除くツボたたきの手順

 

それでは、実際にどこをどのようにトントンしていくのかをご説明します。

日本TFT協会は、「TFT」「タッピング」を「つぼトントン」という親しみやすい名前にして手順を公開しています。
これは震災によるトラウマやこれからの不安が強くストレスになっている人たちにむけてまとめられた情報です。

(日本TFT協会 災害支援用チラシ「つぼトントンで元気になってね」より

 

 

 

このチラシをPDFで見る

 

 

不安を取り除くツボと手順

(文章引用:日本TFT協会「ストレスケアの手順」より)

 

<1> 問題をひとつ思い浮かべます。

 

<2>まずPRを15回タッピングまたは圧通領域(基本は左側のみ、両側でも可)を15回ほどさすります。

 

<3>眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に2本指で5回ずつタッピングします。

 

<4> 9g(ナイン・ジー):
ガミュート(手の甲の治療ポイント)をずっとタッピングしながら、各5回くらいタップする間に

1.目を開けます
2.目を閉じます
3.目を開けて、顔はまっすぐのまま、視線を右下に
4.視線を左下に
5.目を回転させて
6.目を反対回りに回転させます
7.ハミング(例えば、咲いた咲いた♪のメロディーを鼻歌)
8.1から5まで数えます
9.再びハミング(例えば、咲いた咲いた♪のメロディーを鼻歌)

※目の不自由な方は、目を開けたり、視線を下に向けていると想像しながらでも行えます。

 

<5> 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に2本指で5回ずつタップします。

 

<6> アイ・ロール
効果を落ち着かせるため、ガミュート(手の甲の治療ポイント)をタップしながら、顔はまっすぐ前のまま、10秒くらいかけて視線だけを床から天井まで動かします。

 

 

 

実際のやり方の動画

 

 

 

 

 

参考書籍

 

 

たたくだけ! 心と体の不調がすっきり つぼトントン

単行本/Kindle版あり
森川 綾女 (著)

 

 

TFT(思考場)療法入門―タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く

単行本
ロジャー・J. キャラハン (著), 穂積 由利子 (翻訳)

 

 

 

 

ツボ(経絡)は、世界保健機関WHOでも効果が認められている東洋医学であり、半信半疑でもその場所を刺激するとちゃんと体と脳は反応します。

深く考えずにとりあえずおまじないのようにトントンしてみてください。不安を解除する信号が脳へ送られ、苦しさがやわらいでくることでしょう。

効き目の早い方は、数分後に楽になったことが実感できるそうです。

 

参考までに私の場合ですが、ストレスを感じているときに行うと確かに体がふっと軽くなる気がします。しかしすぐ効く時とそうでない時があり、それはおそらく体調やストレスの度合いによるのだと思っています。

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

お役に立てれば幸いです。