嘔吐下痢下血(熱なし)で悶絶体験!大人がかかる感染性腸炎の症状とは

夜中に突然の嘔吐・下痢下血、熱なし。(40代・女性)

ネットで検索すると、大人でこの症状がある場合「大腸がんや直腸がんの可能性がある」と出たので一瞬青ざめましたが、診察の結果は「感染性腸炎」でした。

数年前の経験ですが、同じような症状の方への情報提供として記事にしておこうと思います。

 

 

深夜に突然の腹痛と吐き気

その日の昼、友人と外食して、夕食は自宅。

 

すこし睡眠不足気味だったけど体調は普通でした。
ベッドに入るときも特に変わったことはなく、いつもどおりに就寝。

 

しかし夜中に突然おなかの痛さで目が覚め、そのままトイレへ直行して吐きました
おなかは尋常ではない痛さ。

 

 

私はもともと下痢気味なのですが、このときの痛さはちょっと違いました。
さんざん苦しんだ末、下痢の便が出ました。

 

これで落ち着いたかなと思ったらまた激痛。
次に出て来たのは血便でした。下血です。
しかもほとんど固まっていない下痢状の便に混ざったものなので、まるで鮮血です。
トイレがスプラッタ状態に・・・

 

吐き気は、一度吐いたらおさまりました。熱はありませんでした。
腹痛は1〜2時間ほど続いたと思います。

 

 

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下血翌日は腹痛も吐き気もなし

さんざん苦しんでトイレにへばりついたのですが、出るものはすべて出たらしく、ぐったり朦朧として再び眠りにつきました。

 

 

 

翌朝。

だるさはあるものの痛みはなく、「昨日のは何だったんだ・・・」という感じ。

食欲はありませんでした。

 

 

この時点でいろいろネットで調べて怖くなりました。

看護師の友人に症状を話したら、「すぐに胃腸科へ行くように!」と。

 

 

胃腸科で診察

 

さっそく病院へ。

 

てっきり、胃カメラとか内視鏡検査になるもんだとドキドキして出向きましたが、診察は問診と触診だけ。

医師はそれだけで、「感染性腸炎」だと診断しました。

 

拍子抜けして、

「胃カメラとか大腸カメラとかは必要ないんでしょうか・・・?」

と聞いてみたところ、

 

 

「感染性腸炎はそっとしておいた方が良いです。

内視鏡を入れることで刺激するのは良くない。

もし1週間たってまた痛みが出たりするようだったら、別の病気の可能性もあるので内視鏡検査になるでしょう。

ただ、聞いた感じでは十中八九感染性腸炎だけどね〜」

 

とのこと。

 

整腸剤と腹痛止めのお薬を処方してもらって帰りました。

 

 

 

先生のおっしゃるとおり、その後下痢や嘔吐症状は出ることはなく、病院の翌日には正常な便通に。
やはり一人で調べて慌てる前に、早々に病院に行くべきだなーと思いました。

 

 

感染性腸炎の原因は?

先生が言うには、

 

「細菌やウイルスによるもの。食品や飲料水をとおして病原体が体に入ったんじゃないでしょうか。
ストレスが多いとかかりやすいです」

 

とのこと。

 

 

夕食は家族と一緒に食べましたが、子供達には問題ありませんでした。

そうなると、昼間の外食しか考えられません。

「ストレス」がたまっていたところに、外食で口にした何かから病原体が入って、引き金になったのではないかと推測しています。

 

 

 

感染性腸炎とストレスとの関係

 

ストレスがかかると血液中にある好中球という白血球が増え、肌や体の各所にさまざまな炎症が起こりやすくなります。
ストレスでニキビや口内炎ができやすくなるのはこのため。

 

さらに、更年期は自律神経に影響するため、消化器官は影響を受けやすくなります。
食欲不振や消化不良も、胃腸障害を起こし下痢や下血の原因となるそうです。

 

ストレス&更年期というもともとの要素があることころに細菌が入り、一気に広がったのではないでしょうか。

 

 

私が食べたお店でそのような感染の噂は聞いたことがないので、弱っている腸環境にだけ影響を及ぼす、ごく弱い細菌だったのかも。

 

今回のは一過性の病気だったので良かったのですが、ストレスをかかえていると思わぬところから病気を招いてしまうという教訓となりました。

 

 

嘔吐と下痢が起こったときの対処法

 

今後のために、症状が現れたときの対処法を調べました。

 

  • 下痢、嘔吐があったら、脱水を防ぐこと!スポーツドリンクなどで水分と電解質を補給すること。
  • すでに脱水でぐったりしている時は輸液が必要なので、すみやかに医療機関へ。

 

 

苦しんでいたとき水分補給なんて思いつきもしなかったので、もしかしたらすでに脱水症状だったかもしれません。(ぐったりして視界が定まらなかった)

 

なお、血便の色によって、異常のある箇所がだいたい推測されるそうです。

 

下血というと、腸に異常があると考える人が多いようですが、口腔から肛門まですべての消化管からの出血が原因となり得ます。胃・小腸など肛門から遠い部位からの出血では、出血した血液が腸内細菌による分解をうけるためにタールのように黒色に変色します。

一方、肛門から距離的に近い部位、つまり結腸から肛門までからの出血では、生体内で腸内細菌の分解を受けずそのまま排出されるため、鮮紅色の「血便」となります。

(引用:All About | 血便の原因で考えられる病気一覧【医師が解説】

 

 

私も診察では、下血のときの色や形状をくわしく聞かれました。

正確な診断のためにも、下血したときは良くみて覚えておくか、写真をとっておいた方がよいと思います。

 

 

 

まとめ

 

  • 突然の下痢嘔吐・下血でも翌日おさまるなら細菌やウィルス性腸炎の可能性
  • ストレスがあると胃腸が弱るので要注意
  • 下痢や嘔吐のあとは脱水症状の危険性が。必ず水分補給

 

私の場合、この病気を機に食事に気をつけるようにし、胃腸をいたわるようにしました。
ストレスがすべての病気の原因になることは知られていますが、
現実問題、すぐにストレス要因から逃げられない状況も多いことと思います。

 

そんなときは自分の体が病気に対して無防備になっているものと自覚して、日頃から胃腸にやさしい食事を心がけるように。
また、更年期は若い頃と違って胃腸障害が出やすくなっていますので、ストレスを感じていなくても気をつけておきたいものです。

 

 

ご参考になれば幸いです。

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