扁桃腺手術費用、結局いくらかかった?領収書の「高現給」の意味は?

扁桃腺手術体験記の続編です。

手術の領収書にある「高現給」。見慣れない熟語で意味がわからなかったので、調べてみました。

そのほかの項目も複雑で、何が請求されてどこがどういう理由で減額されているのか、謎の多い医療費明細なのですが、結果的にずいぶんと安くなっていたことがわかりました。

 

 

無事完治し、すべてが終わってから計算してみてびっくり。

かかった費用、トータル2万円くらいだったのです。

その内訳についてまとめてみました。

 

 

入院・手術をした病院での出費

 

扁桃腺除去手術に関わる医療費(診察・検査・手術・入院・通院)

初 診 ¥2,650
検 査 ¥8,140
検査結果説明 ¥220
入院時 保証金 ¥50,000
退院時 清算 ¥-11,030
診断書(保険申請に必要)  ¥5,940
合 計 ¥55,920

 

上記は、入院前後の費用も計算に入れておりますが、純粋に入院+手術だけなら、38,970円 です。

 

 

事前に体験者のブログで調べていたのですが、金額には幅がありました。

「手術費10万円前後」という体験談が多く、そのつもりで準備していたので拍子抜けしました。

 

 

 

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高額療養費制度

 

 

入院診療費明細の割引適用項目の、

「高現給」

 

これは額療養費付」の略で、公費が適用されたことを示しています。

うちの場合は、このおかげでずいぶん安く済んだようです。

 

 

 

高額療養費制度とは、医療費が高額になりそうなとき「限度額適用認定証」を医療機関の窓口に提示すると、支払う金額が所得に応じて一定の限度額までとなるというもの。(食事代、差額ベッド代、保険適用外の診療は対象外)

 

 

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額(自己負担限度額)を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

また、医療費の支払い額が高額になったとき「限度額適用認定証」を医療機関等の窓口に提示すると、支払額が自己負担限度額までとなります。

川口市ホームページより)

 

 

高額療養費制度そのものは、医療費を国が助けますよ、という制度。

それの現物給付とは、請求しなくても現金清算のときにその援助を受けられ、窓口でたくさんお金を出さなくてもよくなるという合理化された仕組みのことです。

 

 

このためには、

「限度額適用認定証」

という受給者証が必要です。市役所で申請し許可証をもらいます。

これを入院時に提示すると相殺して安い支払い額で済み、清算のときに大金を用意しなくても大丈夫です。

 

 

 

なお、軽減のランクはこのようになっており、所得差によって負担額が変わります。

適用区分 自己負担限度額
(注釈)3回目まで
自己負担限度額
(注釈)4回目以降
ア(所得901万円超) 252,600円+(総医療費−842,000円)の1% 140,100円
イ(所得600万円超 901万円以下) 167,400円+(総医療費−558,000円)の1% 93,000円
ウ(所得210万円超 600万円以下) 80,100円+(総医療費−267,000円)の1% 44,400円
エ(所得210万円以下) 57,600円 44,400円
オ(住民税非課税世帯) 35,400円 24,600円

(表:川口市ホームページより/2019年8月現在)

 

 

 

 

我が家は子ども高校卒業まで、母子家庭手当の一環で医療費が免除されていました。

専門学校生になってからはその恩恵もないのである程度の出費は覚悟していましたが、今度は国(市)の制度に助けられました。

 

母子家庭世帯にはこんなにありがたいことはない!

日本の医療制度に心から感謝です。

 

 

 

医療保険は扁桃腺は適用外であることが多い

うちの息子は全労済の「終身医療5000」の被保険者です。(私が契約者)

これは入院すると日額5000円が支払われ、手術には一律5万円が支払われる保険。

 

ただし対象外手術もあって、扁桃腺手術は適用外でした。(保険会社によってはOKのことも)

というわけで入院分のみの受け取りに。

 

 

病院へ支払った費用 ¥55,920
保険(全労済入院7日分) ¥-35,000

費用合計 ¥20,920

 

 

結果的に、約2万円の出費でした。

 

 

 

民間の医療保険は不要?

 

 

1週間入院して手術して2万円!?

ある程度まとまったお金が必要なんだろうと覚悟していたので拍子抜けです。

※注)高額療養費制度による減額は世帯収入(税申告額)に応じて変わります。あくまでも低所得母子家庭世帯の場合。

 

 

いや、ほんとにマジでありがたい限りですが、ここでふと疑問が。

このように医療制度が充実している日本では、あまり高い医療保険は加入する必要ないんじゃないの?

 

 

 

病院での支出総額 38,970円(入院手術込)

保険会社に払っているのは、月額掛け金1720円×12ヶ月=年間20,640円。

今回の入院に保険会社が支払ってくれたのは35,000円。

 

まあずいぶん安いミニマムな保険ではありますが、すべての手術が対象ではないし(現に扁桃腺は保険適用外)、今後毎年払い続けるとして2年に1回手術・入院するならトントン、ずっと健康ならばそれ貯蓄にまわしてもいいんじゃないか?と思いました。

 

 

息子の保険はかわいい金額ですが、一家の主たる自分の保険支払い総額は大きいです。

しかし、私が人生で入院・手術したのは、過去1回のみ。出産の帝王切開のときだけ。

それ以外はずーっと健康なのに、「万が一」のために払い続けているのがなんだかもったいない気がして、高い月額の私の医療保険を最低金額の安いものに変更しました。

 

いろんな意見があると思いますが、そう思ってしまうくらい、日本の医療費は恵まれていると思いました。

 

 

 

ご参考になれば幸いです。

 

 

 

 

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