長岡弘樹氏の「教場」ドラマ化とキャストが発表されました。2020年新春放映だそうですが、どうも見る気がしない。キャストがなんか違う気がするんですよ・・・
みなさまいろんな意見があると思いますが、個人ブログなので自由な発言をお許しくださいませm(_ _)m
小説「教場」の舞台設定とあらすじ
舞台は、警察官を育てる訓練校(警察学校)。
警察学校では、クラスのことを「教場」といいます。
これは、ある「教場」の教官と、その受け持ちの生徒たちの人間ドラマを描いた物語です。
物語の主要人物である教官、風間公親。
この教官がひとくせあって、警察学校の中でもちょっと異色のタイプなのですが、誰からも一目置かれている存在です。
(「主要人物」と私が書いたのは、章ごとに主役が変わっているから)
以下、小説裏表紙のストーリー概略より。
希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。彼らを待ち受けていたのは、冷厳な白髪教官・風間公親だった。半年にわたり続く過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境のなかで、わずかなミスもすべて見抜いてしまう風間に睨まれれば最後、即日退校という結果が待っている。必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。
週刊文春「二〇一三年ミステリーベスト10」国内部門第一位に輝き、本屋大賞にもノミネートされた“既視感ゼロ”の警察小説、待望の文庫化!
文庫本は2冊出ており、それぞれ短編完結のストーリー6章で構成されており、章ごとにさまざまな生徒がクローズアップされます。
『教場』
- 職質
- 牢問
- 蟻穴
- 調達
- 異物
- 背水
『教場2』
- 創傷(そうしょう)
- 心眼
- 罰則
- 敬慕
- 机上
- 奉職
警察官になるってここまでの覚悟が必要だったのか、こんな訓練を受けているのかと、いろいろ新鮮な驚きがあります。
(本の紹介文「既視感ゼロ!」はうまい表現!)
何が面白いって、キャラが一人ひとりすごくリアル!
で、それぞれに警察官になるまでのストーリーがあって、各章ごとに主人公になっている。
前章で脇役だった人物が、次の章で主人公になってクローズアップされる、そんな流れで話が進んでいきます。
いろんな人物の視点で、その舞台の輪郭がどんどん明らかになっていく感じが面白く、読めば読むほど引き込まれていきます。
この多角的な描写手法は伊坂幸太郎あたりがうまくて好きなのですが、なんせ展開が暗いものが多い。
「教場」はその点、ちゃんと前向きな方向に展開していくので(エピソードによっては「ええっ・・・」ってのもありましたが)、読後感がさわやかです。
「教場」原作者・長岡弘樹プロフィール
小説家・長岡 弘樹(ながおか ひろき)
1969年生まれ・山形県出身。
出身校 | 筑波大学第一学群社会学類卒業 |
活動期間 | 2005年~ |
ジャンル | 推理小説、警察小説 |
主な受賞歴 | 小説推理新人賞(2003年)
日本推理作家協会賞(2008年) |
デビュー作 | 「真夏の車輪」(2003年) |
代表作 | 「教場」(2013年) |
2013年に刊行した『教場』は警察学校を舞台にした新しいタイプの警察小説で、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第2位、第11回本屋大賞で6位に選ばれた。
(引用元:wikipedia)
長岡弘樹っていう作家、もともと知らなかったのですが、お目当の作家を探している途中で目に入ったので本屋で立ち読みしたら引き込まれて、もっと先読みたい!と思い購入。
かなり面白くて、一気に読みました。で、続編もすぐに購入しました。
ドラマ「教場」キャスト・放送予定日
【キャスト】
風間公親 - 木村拓哉
宮坂定 - 工藤阿須加
菱沼羽津希 - 川口春奈
平田和道 - 林遣都
岸川沙織 - 葵わかな
南原哲久 - 井之脇海
樫村卓実 - 西畑大吾
枝元祐奈 - 富田望生
都築耀太 - 味方良介
石山広平 - 村井良大
日下部准 - 三浦翔平
楠本しのぶ - 大島優子
木村拓哉、冷酷な警察教官役に挑戦 新春ドラマで『教場』初実写化(写真 全3枚)https://t.co/XQVOLdqBOw
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2019年6月2日
【フジテレビ開局60周年特別企画『教場』】冷徹な教官・木村拓哉の教え子に豪華キャストが決定! https://t.co/KEg1X1Uk1G
— フジテレビ (@fujitv) 2019年6月18日
【放送予定日】
「2020年新春二夜連続放送」とだけ発表されており、放送日はまだわかりません。
(2019年7月現在)
(フジテレビ ドラマ公式サイトより)
えっ?風間教官がキムタク??
一応、風間教官は、原作では白髪混じりの50代ってことになってます。
花壇の水やりが毎日の日課。言葉遣いも、体育会系なところが1ミリもありません。
生徒たちは「このおっさん何考えてるのかよくわからんなぁ」と、最初はあまり警戒していないのですが、そのうちズバズバと本心を見破られ、現実をつきつけられ、選択を迫られ、恐怖を感じるまでになります。
見た目穏やかおじさんなんだけど、実はスーパー頭の切れるすごい人。
それを、いつもは見せずに飄々と振舞っている。そんなキャラです。
「飄々とした」ところはキムタクさんで合っているんですが、イケメンすぎ、若すぎるんですよね〜
白髪混じりの50代、ではないですよね・・・
もっと渋いおっさんの雰囲気の役者さんにして欲しかった!
吉田鋼太郎さんとか、遠藤憲一さんとか・・・ほら、いるでしょ!!
とにかく「イイ男」臭がただよう人、見るからに鋭そうな人は、なんかイメージが違う!って思いました。
良作は簡単にドラマ化しないでほしい…
確かにお話に魅力がある小説は、映像化すれば多くの人に感動を与えることができるでしょう。
でもドラマになると主役も脇役もイメージがその役者さんのイメージで固定されてしまいます。
また、小説にはあるけどドラマで再現されない感情や独白や解説。そういう描写あってこその盛り上がりなのに、カットされては解釈が微妙に変わってしまいます。
好きだった小説が実写化されてがっかりしたものは数えきれず・・・
東野圭吾「ナミヤ雑貨店」、池井戸潤「下町ロケット」、百田尚樹「永遠のゼロ」、、、(ほか多数)
どれも本当に素晴らしい小説なのですが、映像になることでその作品の真意が陳腐なものになってしまっちゃってる感が否めないというか・・・
映像がダメなんじゃなくて、本ならもっともっと感動できるのに〜!!と残念でならないのですよ・・・。
(もちろん、映像化して成功した作品もたくさんあるのですけどね)
「教場」も、もしドラマで興味をお持ちになったら、ぜひ本の方も読んでいただきたいです。本なら、「あれ?このシーンってさっきの伏線回収?」とか思ったときに、パパッと戻って確認できますし。出てくる専門用語もちゃんと意味がわかって知識にもなるし!
・・・なんて、さんざん言いたい放題ですが、一応ドラマは見るつもりです(笑)
もしかしたら、登場人物設定だけは原作参照で、ストーリーはオリジナルな部分があるかもしれないし。教場のセットや小道具にも興味ありますしね^^
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
(わかる〜!と同調してくださる方、コメントいただけるとすごく嬉しいです!)